

Special Talk Event
『Special Talk Event』 トークイベント開催
京都大学経営管理大学院「キュレーション理論・実践とマネジメント寄附講座」および成長戦略本部は、技術と表現の新しい可能性を探求するRhizomatiksとKUPAC(京都大学フィジカルAIコミュニティ)を招き、近年のAI活動を話題としたトークイベントを開催します。
京都大学は、経営管理大学院「キュレーション理論・実践とマネジメント」寄附講座および成長戦略本部の新たな取組として、2025年10月に吉田キャンパス内の国際科学イノベーション棟にてアート展示スペースの環境を整備しました。現在、その第一弾としてアートとテクノロジーを高度に融合させ、常に新しい表現を探求する日本のクリエイティブコレクティブ「Rhizomatiks(ライゾマティクス)」のAI作品《recursive》を展示しています。
本イベントでは、3つのセッションを設けています。※各イベント毎にお申し込みが必要です。
1.パネルディスカッション アートとフィジカルAIの交差点 ー最先端の独自技術を知るー
ソフトウェアエンジニアであるRhizomatiks花井裕也氏と、フィジカルAIを軸に研究・開発する京都大学発のコミュニティ、KUPACの八木 聡明氏(京都大学 大学院 情報学研究科 助教)によるパネルディスカッションを開催します。Rhizomatiksの近年の活動紹介とこれからの展望、フィジカルAIの最新情報、AIに関わる現場開発者のおもいなども語られるセッションです。
2.AI Talk with Rhizomatiks ーフルスクラッチAIの開発によるアートへの挑戦ー
Rhizomatiksを主宰する真鍋大度氏、花井裕也氏による《recursive》の開発背景や技術に関するトークセッションを開催します。特にフルスクラッチでAIを開発した舞台裏の様子から最新の活動まで幅広い議論を深めます。
3.懇親会 (2.AI Talk with Rhizomatiksの参加者/招待者によるネットワーキングの開催)
今後、AIを活用した様々な創作物や生産財に囲まれる未来が予期されるなかで、登壇者が大切にしているものは何か、変化すべきことは何か、最新の技術のみならず人やものの在り方に耳を傾けていただく機会にしていただきたいと考えています。
<概要>
1. パネルディスカッション
「アートとフィジカルAIの交差点 ー最先端の独自技術を知るー 」
技術と表現の新しい可能性を探求するRhizomatiksと、フィジカルAIを軸に研究・開発する京都大学発のコミュニティKUPACによるパネルディスカッションを開催します。
京都大学吉田キャンパスでは、2025年10月6日よりRhizomatiksのAI作品《recursive》を展示しています。本作品のソフトウェアエンジニア花井裕也氏は、Björkをはじめとした国内外のアーティストの作品で、Seamless MR、Dynamic VR、インタラクティブレーザーなど、カメラやプロジェクター等を用いた数々のビジュアルシステムを手掛けてきました。また、人間の視覚では追いきれない剣先を検出、リアルタイムでAR合成し、即時に軌跡のビジュアライズを行なうFencing Tracking and Visualized Systemを開発。2022年よりAIを使ったプロジェクトを積極的に行い、権利クリアデータのみでの学習等を特徴とするAIアートプロジェクト「絵藍ミツア」を立ち上げ、2024年に発表された《Rhizomatiks Beyond Perception》では作品の中核を担うフルスクラッチのAIモデルを開発しています。
一方、京都大学のKUPAC(ケーユーパック)は、開かれた学生主体コミュニティとしてフィジカルAI を実践的に学び、ロボットを実際に動かす活動に取り組んでいます。また、KUPAC教員代表を務める情報学研究科の八木助教は機械学習と実世界での人からのフィードバックを組み合わせたロボットの動作生成に挑戦し続けています。
本イベントでは、Rhizomatiksの花井氏と京都大学 情報学研究科の八木助教により、それぞれの活動紹介に加え、AIにの創造性・実装・未来の展望を語っていただきます。
最先端のアートとフィジカルAIが交わる貴重な機会です。ぜひご参加ください。
-登壇者
花井裕也 (Rhizomatiks)
八木 聡明 (KUPAC / 京都大学 大学院 情報学研究科 助教)
進行:小幡 真也 (京都大学 経営管理大学院 特定准教授)
-会場・時間
京都大学 国際科学イノベーション棟(吉田キャンパス本部構内マップ #69)
東棟1階 linkhub@c105
15:30–16:10(開場 15:00)
-参加要項
参加費:無料
定員:本募集では30名 (定員超の場合は抽選)
対象:学生・一般
-申込方法
事前申込制 ※懇親会に参加希望の方は、2.AI Talk with Rhizomatiksの申込が必要です)
お申し込みURL https://livepocket.jp/e/rhikup
2. AI Talk with Rhizomatiks
ーフルスクラッチAIの開発によるアートへの挑戦ー
京都大学吉田キャンパスでは、2025年10月6日よりRhizomatiksのAI作品《recursive》を展示しています。
本イベントでは、作品の開発を手掛けたRhizomatiksの真鍋大度氏・花井裕也氏を迎え、トークセッションを開催します。独自に開発したフルスクラッチのAIエンジンを用いたアート作品の背景や技術的アプローチ、制作プロセスについて、議論を深めます。
AIが自身でつくった画像によって学習し続けることは、多様性に悪影響を及ぼし、品質が低下することが報告されており、進化するのではなく、逆に崩壊するリスクが指摘されています。しかし、《recursive》では、人や環境の介入によってその危機を回避し、単なるフィードバックや機械学習を超えた創発的な表現の生成に挑戦しています。作品の生成と進化のプロセス自体を作品として公開する、挑戦的な実践です。
ぜひ、この機会にアートとAIの共創が切りひらく、最新の動向に触れてください。
-登壇者
真鍋 大度(Studio Daito Manabe / Rhizomatiks)
花井 裕也(Rhizomatiks)
-会場・時間
京都大学 国際科学イノベーション棟
AI Talk with Rhizomatiks:西棟5階 会議室 16:30–17:30(開場 16:00)
-参加要項
参加費:無料
定員:40名 多数の場合は抽選
対象:学生・一般
-申込方法
事前申込制
お申し込みURL https://livepocket.jp/e/rhizo2
3.懇親会(2.AI Talk with Rhizomatiks 参加者と招待者)
-会場・時間
京都大学 国際科学イノベーション棟
懇親会:西棟1階 《recursive》展示エリア 18:00–19:00(閉館 20:00)
-参加要項
2.AI Talk with Rhizomatiks 参加者と招待者
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■主催
京都大学 経営管理大学院 キュレーション理論・実践とマネジメント寄附講座
京都大学 成長戦略本部
■協力
KOTARO NUKAGA
■問い合わせ先
京都大学 経営管理大学院 キュレーション理論・実践とマネジメント寄附講座
info*ctpm.jp ( * を@に置き換えて送信ください)
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ライゾマティクス(Rhizomatiks)
ライゾマティクスは、技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行うクリエイティブコレクティブです。アーティスト、デザイナー、エンジニアで構成され、ハード・ソフトの開発からオペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ちます。また、外部のアーティストや研究者・科学者などとのコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表しています。

京都大学のPhysical AI コミュニティ(通称:KUPAC)
KUPAC(Kyoto University Physical AI Community)は、Physical AIの研究開発に取り組む学生主体のコミュニティです。 開かれたコミュニティとして、Physical AIの発展に貢献することを目指しています。
・コミュニティの特徴
オープンアクセス:所属・年齢を問わず、Physical AIに興味のある人なら誰でも参加可能です。
・実践重視:理論だけでなく、実際にロボットを動かして実践することを重視しています。
・コラボレーション:積極的に学内外の団体と連携していくことを目指しています。

京都大学 経営管理大学院 キュレーション理論・実践マネジメント寄附講座(通称 : CTPM)
キュレーションならびにキュレーターの思考法や価値を明らかにし、理論化・一般化への研究を進めることによって、芸術と企業実務の融合的な理論として、その実践とマネジメントの確立を目指します。本講座は長くキュレーターとして活躍してきた芸術関係者や、企業のデザイン部門に所属し、マネジメント経験のある実務家、文化経営理論の研究者等によって構成されています。その繋がりから芸術家やキュレーター、展覧会の調査、ならびに国内外における展覧会やセミナー等のプロデュースなど実践的な活動と研究を行います。
ウェブサイト:https://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/collaborative-research/curation/
